バレエ・黒鳥を作るー4
関東は雪が降りました。
寒いです。
皆様もご自愛ください。
さて、今回は黒鳥を作るー4、ボンの飾り作成編をお送りいたします。
↓これです。

とその前に、前回から重ねてのお断りですが、
衣装はデザインによって作る方法も使う素材も様々ですので、デザインに関する編は、あくまでも参考ですので予めご承知おきくださいネ。
★ボディスとチュール付けはすでに終えています。
チュール付けの詳細は「練習用ボンを作る」シリーズにありますので、ご参照下さい。


1:型紙を作り、パーツのベースを作る。
まず、パーツのデザインは以下の写真のようになっています。
この、羽を模した風のモチーフを作っていきます。

必要素材は以下の通りです。
・黒レース(ボディスに使ったのと同じ)
・♯50グレーチュール
・グレーパワーネット
・金コード5㎜、銀コード5㎜
・金ブレード、古金ブレード
・丸大黒ビーズ
・スパングル(茶・うすオレンジ)
・ビジュー(オレンジ系、黒系、茶系)

型紙を作り、ボンに載せて大きさを調整=>決定します。
大モチーフ2枚。
小モチーフ1枚
写真中の青線は小モチーフ用のおおよその線です。

模様の線上を写真で示すように切り抜きます。
赤の部分は繋ぎとして残しておきます。
残す個所は適当な個所であればどこでもいくつでもかまいません。
(描いた時に模様がきちんとわかるようにします。)

グレーチュールの上にグレーパワーネットを重ねて待ち針で固定してから、上に型紙を置き、形を描きます。
ボンに載せる飾りは色、材質、極力軽くする事を考慮して素材をえらびます。
チュールは軽い、飾るときのしっかり度を保つ、切りっぱなしが可能。
パワーネットも切りっぱなしが可能。

型紙の線通りにカットします。
同じ手順で、大モチーフをもう一枚作り、次に型紙の青線の大きさで、小モチーフを一枚作ります。
2:ベースに枠のコードやブレードを縫い付ける。
★ここで使用する金コード、銀コードはごく普通の中空のコードです。
購入時、断面はほぼ丸くなっていますので、アイロンで平たくしておくと作業がしやすくなります。

描かれた線に沿ってブレードやコードを配置し、待ち針を打っていきます。

ミシンの運針方向を意識して待ち針を打ちます。
古金ブレードは型紙には線が描かれていませんが、金ブレードの外側に5㎜ほど間を空けて配置します。
コードやブレードはカットするごとに、ほつれ止め(手芸用ボンドを塗る)をしておきます。

ミシンをかけます。
★糸を変えるのが大変な場合は透明糸を使うと便利ですが、上糸の糸調子をきつくしすぎると縫うときに伸びることがあり、そして縫ったあとに糸が収縮して縫い跡が平らにならない場合があります。
慣れないうちは予め適度な糸調子を確認してから縫ってください。

縫い終えたら裏側から中温でアイロンをかけて、コードやブレードを落ち着かせます。

真ん中の部分を切り抜きます。
ここはデザインによると”黒色”ですので、コードに沿ってこの中を切り抜きます。

写真のように古金ブレードの外側は6~7㎜残して切り抜きます。
(黒い部分が大きくなりすぎないように、飾りを足す予定です。)

3枚ともできました。
少しモチーフらしくなってきました。
4:レースを貼り、その他の飾りを加えて仕上げる。

羽先にあたる部分に黒のレースを貼っていきます。
淵は銀のコードでまとめるので、ここにビーズ飾りが当たる場合は予め該当箇所のビーズを取り除いておきます。
★他の必要なビーズも連動してはずれてしまわないようにあらかじめ裏側からボンドで固めておいてから、余分なビーズのみ除きます。

型紙通りにレースの淵をカットし、淵に銀コードを手縫いで縫い付けていきます。
(ここは既にレースに黒丸正ビーズの飾りがついていますので、ミシンでの縫い付けは出来ません。)

黒レースの中のツタ模様の部分を切り抜いて、古金ブレードの外側に残しておいた箇所に貼り、上から軽く縫いとめます。
黒レースの花模様を切り抜いて黒ビーズ飾りを取り除いた片を作り、
羽の根本にあたる部分に適宜散らして配置し、ボンドで仮貼りしておきます。

次にビジューを適宜散らしながら縫いとめていきます。
この時に、ビジューだけでなく、先ほど載せた花模様片も適宜の個所をベースに縫い付けながら進めていきます。
古金ブレードの各半円形の内側に、丸大黒ビーズを縫い付けます。
茶色、うすオレンジ色のスパングルを適度に散らしてボンドで貼り付けます。
同様の手順で3枚のモチーフを飾って終了です。(^◇^)

以上、簡単ですが長くなってしまいましたが、
パーツを作る際のご参考にして頂ければ嬉しいです。
さて、次回はいよいよ仕上げ編になる予定です。
今回もお読みいただきどうもありがとうございました。<(_ _)>
ぶろぐむらです!