ティアラ・頭飾りとコーム
当店のティアラはご購入の際には必ずコームをお付けしてお届けをしていますが、
その理由を、ティアラや花、頭飾りを付ける時の
経験を元にまとめてみました。
理由:1 コームで仮止め後、両手を自由に出来、遠方からの確認もできる
★予め、装着前の段階の形の調整などは、ティアラ選び:形いろいろ編をご参照ください。
装着するティアラや飾りの準備が整ったら装着する位置、ティアラの場合、
まずセンターと奥行きの位置を見ながら決めます。
頭飾りの場合も、例えば、シニヨンの片側、あるいは花冠など、の位置決めをします。
次に、実際に装着する訳ですが、
頭飾りやティアラの適宜な箇所にコームがついていれば、手早く確実に装着できます。
特に(楽屋でゆっくり準備ができない)早替えの場合などは、
あまり明るくない場所で大急ぎで装着をしなければならない場合があります。
こんな時にも、まず仮止めしておいて、自由になった両手でしっかりと止めることが出来ます。
もしコームが付いていない場合、大抵は、片方の手でずれないように押さえて、ピン打ちをする。
もしくは、踊り手さんに押さえておいてもらいなピン打ちする、という方が多いと思います。
しかし、頭はなだらかに丸いものですし、不慣れだった場合のズレ、
無意識に手が動いてしまうズレ、がどうしても生じがちです。
また、土台を直接ピン止めする際にはピンの先が開いてしまい装着が不安定になったり、
片手でティアラを押さえながら片手でピンを開いて止めるという手順のために、
ピン打ちの最中にズレてしまう事も往々にして起こります。
急いでいる場合などは、ちょっとのズレを無理やり矯正してピンで押さえてしまったり、、、
(私にも経験が・・・はい。ありますとも!)
せっかく綺麗にセットした髪の毛がそのせいで乱れてしまうこともガッカリです。
理由:2 しっかりと装着できる。
当店ではご利用案内に、装着の際には差しこんだコームの上から、
ピンで(2‐3本)しっかり固定して下さい、とお願いしています。
こうする事で装着をより確実にすることが出来ます。
要所の一か所は確実に止めること、それから、補助的にダメ押しのピン打ちをすること。
そして、装着後には頭を左右前後に振ってみてぐらつきがないことを確かめ、
実際に装着して何度か踊ってみることもお薦めしています。
ターンやジャンプに耐えて、ズレもなく装着状態が綺麗に維持されているか、
あらかじめ確認が大切です。
随分以前ですが、一度、コンクール会場で、踊っている最中に髪飾りが落ちてしまった
生徒さんを見かけたことがあります。踊り終えてから泣いていた様子を本当にお気の毒に思いました。
万一でもそんなことが無いように、本人も周りもきちんと事前確認しておきましょう。
まとめ
以上、ティアラや頭飾りのコームの利点を書いてきましたが、
ティアラの土台の種類によっては、
ピン打ちでもしっかりと確実に装着が出来るタイプのものがあります。
また、土台にワイヤでピン打ち用の輪っかが付けられているものも多く見られます。
輪っかだけでは心もとないので、恐らくそれ以外の工夫も加えられていることと思います。
ゆえに、コームが絶対に必要である、とは言い切れませんし、
コームがついていないから「足りない」と云う指摘をする訳ではありません。
より綺麗に、手早く、確実に装着できる優れものの一つであることは確か、というお話です。
最後に、コーム付きのティアラの外し方を少し。
コームは差しこんだ方向と真逆方向に引き抜くと、毛髪に絡んだりして外しにくくなります。
装着し直しのために外した場合などは髪の毛が乱れてしまうと困りますね。
外す時は、ティアラ両端を持って前方斜め上に静かに起こすように外します。
こうすると、毛髪絡みも少なく、比較的スムーズに外せます。
(コームの取り付けの際に本体とコームの間に少しだけ緩みを設けているのはこのためです。)
購入したティアラなどにコームを付けることは、不慣れな方にとって、
コーム購入、取り付け、(方法)も含めて、少し手間がかかるものです。
次は、なるべく簡単なコームの付け方ページも作りたいと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。